Dataverseのライセンス費用をやさしく解説〜基本編

最近「Power Platform」や「Power Apps」という言葉を耳にする機会が増えてきました。その中でも「Dataverse(データバース)」は、アプリや業務システムのデータを安全に一元管理できる便利な仕組みです。実際インフォースで収めてきたAccessのアプリケーションを移行したいとか連携して使いたいんですがって言うニーズは極めて強くなっていると実感します。
ですが!初めて調べる方にとって一番気になるのは「費用はどれくらいかかるの?」という点ではないでしょうか。今回は、なるべく専門用語を避けつつ、わかりやすく解説します。
基本はライセンスに含まれる形
Dataverseは単独で購入するのではなく、主に Power Appsのライセンスに含まれる形で利用します。代表的なプランを見てみましょう。
Power Apps Premium
1ユーザーあたり月額約2,998円。けっこう高いですよね。Dataverseを自由に使えて、アプリの数も無制限です。業務で複数のアプリを作りたい会社でこれくらいなら払ってもいいと思える方には便利です。
Power Apps per app
1ユーザーあたり月額約750円。特定のアプリ1つだけを利用したい場合に向いています。小規模な導入やテスト運用におすすめです。
Microsoft 365に含まれるライセンス
実は一部のMicrosoft 365プランに、Dataverseの機能が限定的に含まれていることもあります。すでにMicrosoft 365を契約している企業は、追加費用なしで利用できる場合もあるので要チェックです。
ただ、インフォースで調べてみたところこれはせいぜい社内備品の管理や登録システム位の小規模なアプリケーションまでかなぁと言うところです。
容量に関するポイント
ライセンスには「ユーザー数」だけでなく「容量」という考え方もあります。
- ユーザーごとのプランを契約すると、一定のデータベース容量とファイル容量が付与されます。
- 容量を超える場合は追加購入が必要です。
- 匿名ユーザーや従量課金などの仕組みもあり、利用形態によって容量の扱いが異なります。
つまり「どれくらいのデータを扱うか」によって、最終的な費用が変わってくるのです。
情報の確認先
費用を検討する際は、以下の3つの方法が確実です。
1. Microsoft公式ドキュメント
Power Platformライセンスに関する最新情報が常に掲載されています。
2. 価格ページ
Power Apps Premiumなど、各プランの月額料金を随時確認できます。
3. Microsoftパートナー企業への相談
「自社のケースではどのプランが最適か?」をプロに相談するのも効率的です。導入サポートもあわせて依頼できることがあります。
まとめ
Dataverseの費用は一律ではなく、利用する 機能・アプリ数・容量 によって変動します。シンプルに使いたいなら「per app」、本格的に展開するなら「Premium」と覚えるとイメージしやすいでしょう。すでにMicrosoft 365を使っている方は、まず自分の契約プランにDataverseが含まれていないか確認してみるのがおすすめです。
ざっとまとめるとこんな感じで理解いただけたらと思います。
- Power Apps Premium (¥2,998)
⇒ 複数アプリ + Dataverse自由利用 - Power Apps per app (¥750)
⇒ 特定アプリ1つ + Dataverse利用 - Microsoft 365プラン
⇒ 一部プランでDataverse機能を利用可能
「思ったよりわかりやすいかも」と感じてもらえたら嬉しいです。Dataverseは費用面の仕組みを理解すれば、導入のハードルはぐっと下がりますよ。
(※当該記事の内容は掲載時点での情報に拠ります。)
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