Accessで頑張ってきた会社ほど、Dataverse移行はうまくいく話
「在庫管理は昔からAccessでやってるんだよね」
そんな声、実はまだまだ多く聞きます。
今回ご紹介するA社も、産業用部品を扱う中堅メーカー。
在庫管理には長年 Microsoft Access を使ってきました。
Accessの中には、
- 部品マスタ
- 倉庫マスタ
- 在庫テーブル
Excel管理と比べると、かなり“ちゃんとした”仕組みだったそうです。
ただし、課題もありました。
Accessは基本的に「社内PCで開く」前提の仕組みです。
外回りの営業担当者が、客先で在庫を確認したいときは、
「ちょっと営業所に電話しますね」
「今Accessを開いて確認します」
というやり取りが必要でした。
このワンクッションが、商談のテンポを確実に落としていたんですね。
既存のAccess資産を捨てない、という選択
そこでA社が選んだのが、
Microsoft Accessの資産を活かしたまま、スマホで在庫が見られる仕組みへの刷新でした。
中核に据えたのは、
- Microsoft Dataverse(クラウドのデータ基盤)
- Power Apps(ローコード開発ツール)
ここでポイントなのが、
👉 「Access → Dataverse の移行は、思っているよりずっと簡単だった」
という点。
Accessの設計、そのまま持っていけました
まず行ったのは、データ移行です。
長年使ってきたAccessのテーブル構造は、
実は Dataverseの考え方と非常に相性が良いんです。
部品マスタ、倉庫マスタ、在庫テーブル。
この構成はそのまま、Dataverseのテーブルとして定義し直すことができました。
実際の移行作業も、
- 専用コネクタを利用
- 複雑なプログラムはほぼ不要
- リレーションも最小限の調整で再構築
担当者の方からは、
「Accessで作ってきた設計思想を、そのままクラウドに持っていけた感覚でした」
という声も。
「これまでの努力が無駄にならなかった」
ここは、現場的にもかなり大きなポイントです。
Dataverse × Power Apps で、在庫確認が“その場で”できる
Dataverseに移行したことで、在庫データは
社内に閉じたデータベースから、クラウド上の共通基盤へと進化しました。
このデータを使って、Power Appsで営業向けの在庫確認アプリを作成。
Power Appsは、
- 画面を配置する
- Dataverseのテーブルを紐づける
営業担当者はスマホから、
- 部品番号を入力
- 倉庫別の在庫数
- 引当状況
Access時代には難しかった
「その場で即答する商談」 が、当たり前の業務になりました。
権限管理も、ファイル配布も、もう悩まない
さらに便利だったのが、Dataverseの権限管理です。
- 営業担当者:参照のみ
- 内勤担当者:更新可能
Accessでよくあった、
- ファイル配布が大変
- 同時利用で壊れる
- 属人化しがち
Accessを捨てるのではなく、進化させる
Accessで培ってきたデータ資産と業務ノウハウを無駄にせず、
DataverseとPower Appsで「現場で本当に使える在庫管理」へ再構築する。
この取り組みは、単なるシステム刷新ではありません。
営業の意思決定スピードそのものを引き上げる、DXの第一歩になりました。
インフォースでは、そんなお手伝いをしています
ちなみに、インフォースではAccessにもPower Platformにも強いエンジニアが揃っています。
- Accessをどう整理すればいいか
- Dataverseにどう持っていくのがベストか
- Power Appsでどこまでできるのか
「こんなレベルの相談でいいのかな?」という段階からでも大丈夫です。
またインフォースはグループ内にPowerPlatform等マイクロソフト製品を得意としている開発会社
「株式会社パワープラット」
もあり綿密に連携していますのでこれらのご要望にスムーズに対応できます。
既存資産を活かしたDX、ぜひ気軽に声をかけてください。
【執筆】インフォース 経営企画室 山中清志
(元日本マイクロソフト本部長)
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